仏教語まめ知識 「億劫(おっくう)」面倒くさい?

「億劫(おっくう)」面倒くさい?

連休日明けの会社勤め、生活の為にも否応なく出勤しなければならない。だけれど多く休めば休む程、なかなか「気が乗らない」明日から5日間仕事だと思うと、考えただけで「億劫」になる。

しかし、たった5日や6日で「億劫」になってはいけません。そもそも「億劫」というのは、仏教の世界で、きわめて長い時間のことを指しています。

例えば、ガンジス川の砂を一年に一度拾い、川の砂が全て無くなる程の時間。それが一却であり、「億劫」はその億倍ですからそれこそ気の遠くなる時間を意味しています。

お坊さんも悟りを開くために、「億劫」がらずに修行に励んでいます。

たった三日や一年を長いと感じるのは、面倒くさいというさぼり癖がついているのかもしれないですね。

国分寺だより 華 第1号 より

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